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2020年AC アフターコロナ時代を生き抜くために、日本文化に蓄積された精神的財産を自身に蓄えましょう。 神社の神主がお伝えします。

人はなぜ結果論を口にしたがるのか?2020年のこの状況で求められる建設的議論とは?

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皆さんこんにちは。いつもこのブログを読んでいただいてありがとうございます。

 

今回のテーマは、人はなぜ結果論を口にしたがるのか?2020年のこの状況で求められる建設的議論とは?ということについて語っていきたいと思います。

 

今回はテーマがテーマだけに、雑談のような感じになりそうです。結果論というのは全く無意味で人に嫌われる。にも関わらず世の中に多く起こる議論です。最後までこの記事を読んでいただきますと、この結果論からいかにして建設的な議論に変えていけるかが分かると思いますのでどうか最後まで読んで下さい。

 

 

 この記事のYouTube版はこちら↓本人語りで聞き流し🎧 https://youtu.be/y-3bktk8EhA

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結果論とは?

 

結果論とはどういうことかをまず簡単に説明します。「事が起きたあとで、原因や動機、経過を見ずに、そのわかっている結果だけを前提としてあれこれす論ずる無意味な議論」をいいます。

 

野球に例えてみます。やっと開幕しましたね、プロ野球。私が住んでいるのは福岡県なので私がソフトバンクホークスを応援していたとします。ある日試合に負けたとします。気分が悪くなります。酒を飲みながら、負けた原因を素人の頭であれこれ考えて議論して、「あそこであの選手がバント失敗したからいけなかったんだとか、あのピッチャーを早く交代させなかったから打ち込まれて負けたんだ、監督の責任だ」とかいってる状況。

 

たとえ、選手がバントを成功させていたにしても、ピッチャーを早めに交代させていたとしても、試合には負けていたのかもしれません。

 

野球の試合をしている当事者、選手監督にとっては全く無意味な無駄な議論ですね。こういったのを結果論といいます。

 


なぜ結果論が世に一定数存在するのか?

 

全く無意味ないのがわかっていても、人はなぜ結果論を口にするでしょうか、それは。結果が全てだと思っているからです。それはそうですよね。

 

例えば野球で試合に勝っていたとすれば、「良かった良かった!」となり、結果論を口にすることは無くなります。勝った理由より勝利したこと自体に価値が大きいので、その勝因についてはあまり考えません。

 

原因を考えるのは大抵、望んでいなかった結果になった時です。こんなはずじゃなかった。何が原因だ?と原因を探り、ここが失敗の原因だと決めます。でも、それは結果が出た後でいえることであって、終わったことであれこれ言っても当然何も生み出されません。

 

結果論はいわば後出しジャンケンのようなものですから、当然嫌われます。結果を見てからであれば誰でもなんとでも言えてしまいます。結果を見てから言うわけですから、そこまで思考する必要もなく、当事者を好き勝手に評価評論して叩くことができます。しかも自分にはなんの関係のない、責任もない外野から言ってしまうわけですから、卑怯極まりない行為になります。

 

ロックダウンや緊急事態宣言による外出自粛は無意味だった⁉︎


今回のコロナウイルス感染拡大に伴う飲食店や、商業施設などへの営業自粛要請のせいで、多くの企業や個人事業が倒産してしまいました。

 

現在では、「自粛をしなくても感染拡大にそれほど影響はなかっただろう」「緊急事態宣言は果たして本当に必要だったのか」と疑問を呈する声もあります。その根拠となるデータが「実効再生産数」と言いまして、これは「1人の感染者が何人の感染者を増やすか」を試算したデータです。1を上回ると感染者は増え続けることを意味するのがこの指標ですが、実は緊急事態宣言入りした4月7日より前にピークアウトしている、つまり感染拡大のピークが過ぎてしまっていた。宣言を出さなくても、感染者は自然と減っていたのではないか、というわけです。


アメリカのマスコミや、イギリスの研究機関ではロックダウンは無意味だったと指摘が上がっているようです。プレジデントオンラインの記事に詳しく書かれています。概要欄に張っておきますのでご覧ください。この記事を書いた人も、結果論のような後出しジャンケンのような論説であることを念頭において、そうだとしても必要な検証であると記事を綴っておられます。(URLは記事の一番下に貼っておきます)

 

 また、ある報道機関がロックダウン、日本では自粛生活の最中の4月17日付の記事でこのように報じていました。

 

イスラエルの著名な数学者で、テルアビブ大学サイバーセンターの責任者でもある教授が「ロックダウンをしようがしまいが、それとは関係なく新型コロナウイルスは70日間で収束する」という内容の論文を発表していた。ことについて取り上げていました。英文記事ですがこれもURLを張っておきますので気になる方は参照下さい。

 

 ロックダウン、緊急事態宣言は必要ないという論説はその実施期間中からありましたし、私はこういったデータがあることは知っていました。武田邦彦先生なんかは自粛は不要と早くから仰っていました。

 

しかし、ロックダウンや緊急事態宣言を行っていたから感染拡大を防ぐことができた。やってなかったらもっと感染者が増えていたはずだ。というのがほとんどの人の意見ではないかと思います。実際にロックダウンや緊急事態宣言・外出自粛をやってしまった後ですから、やらなかったらどうなっていたかを知る方法はありません。

 

あの時こうすれば良かったのに、ああすれば良かったのにと言うのは結果論なんですね。

 

結果論から脱却するには

 

結果論をいう人は世の中に一定数いますが、さっきも言いました通り、結果論は後出しジャンケンで、結果を見てから言うわけですから、きちんと思考する必要もなく、当事者を好き勝手に評価評論して叩くことができ、しかもそれを自分には直接関わっていない、責任もない外野から言ってしまうわけですから、卑怯となり、嫌われる行為です。しかも意味がなく何も生み出さないので、絶対にやらない方がいいと思います。結果論では前には進めません。

 

結果論とは、原因やその過程、経過と言ったプロセスを考えずに、結果だけを見て行う議論ですので、その原因とプロセスを考えて結果論を脱却し、建設的な議論を少し試みてみたいと思います。

 

緊急事態宣言が発令されたのが今年の4月7日でした。先ほど紹介しましたプレジデントオンラインの記事によれば、政府の閣僚のほとんどが財政危機を招くとして、緊急事態宣言の発令に反対していたようですが、東京都で多くの感染者が多数発生したことを受けて小池都知事が3月25日に会見で「感染爆発の重大局面」と表現、その後、タレントの志村けんさんが3月29日に亡くなられました。これで世間の風が変わり、野党からは政府の宣言が遅いと批判されていました。マスコミは恐怖を煽る報道を連日繰り返していましたし、人々のこの感染症に対する恐怖は膨れ上がったことで、緊急事態宣言を出さざるを得ない状況になったようです。宣言が出されるに際してこういった経緯があったようです。政府の方々は自粛要請はやりたくなかった。しかしやらざるを得なかった。これがわかるだけでも、少し楽になります。

 

先ほど実効再生産数についてお話ししました。1人の感染者が何人の感染者を増やすかと言う数値です。こう言った数値の計算は、次に起こる感染拡大の第二波を想定し対策していく上で大変重要かと思います。もうできるだけ経済の被害は最小限に抑えてほしいと誰しもが思っているはずです。

 

この数値に関してですが、コロナウイルスの感染者数が世界的に見て数字隠しと言いますか、後になってから実はもっと感染者、死者が多かったこととか少なかったとかが判明したりします。トランプ大統領は中国の隠蔽によって感染拡大したと、中国に責任を問いましたが、中国の公表する数字を世界は初めからあてにならない数字だと捉えていました。ブラジルはコロナ累計データの公表を一時中止してしまうぐらいですから、本当に正確な数字を共有するのが難しいのではないかと思います。

 

日本の感染者数に関しましては、6月13日現在(執筆時)国内感染者数が17,322人、死亡者が922人となっております。PCR検査が6月2日までに494,677件実施されたと言うことで、検査実施の数が外国に比べて格段に少ないと言うことです。アメリカでは1日に20万人検査しています。日本では1日に22,000件の検査実施を政府は目標に挙げていたと言いますが、全然追いついていないようです。感染者数の実態は掴めていないと言うのが現状でしょう。

 

東京都の職員 何も発表しないよりいいだろうということで不正確なデータを発表していた⁉︎

 

ある記事を紹介したいと思います。先月5月19日にジャーナリストの楊井人文(やないひとふみ)さんの記事です。連日いろんなニュースが飛び交っていましたし、埋もれてしまって、このことを知らない人も多いかもしれませんが、結構重大なことだったと思いますので皆さんに紹介したいと思います。

 

【新型コロナ】東京都の重症者病床使用率、大阪を下回る 正確なデータを公表せず

 

東京都が新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れるための病床を、都内で約400確保し、5月18日現在の重症者の病床使用率は13%にまで低下し、大幅な休業要請緩和に踏み切った大阪府(19%)を下回っていたことがわかった。大阪府が5月初めに出口戦略の「大阪モデル」として設定した休業要請解除の一つである「重症者病床使用率 60%未満」という基準も、東京都は大きく下回っていることになる。

 

18日夜、都福祉保健局の感染症対策課長が筆者の取材に対し、公表されていない重症者病床の確保数を明らかにした。公表していない理由については「国から報告を求められていなかったため」と釈明。一方、大型連休明けの5月11日まで都が発表していた入院者数は実際より大きく上回り、正確でなかったことも認めた。


ーーーーーーーーーーーーーーー中略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 同課長によると、個別の精査を行った結果、5月12日からようやく正確な数字を発表できる態勢になったというが、それまでは実態と異なる数字を発表していたことになる。同課長は取材に対し「退院者の把握などに時間がかかった。何も発表しないよりいいだろうということで(不正確なデータを)発表していた」と話した。

 たとえば、緊急事態宣言延長前の5月6日は「2974人」が「入院中」と発表していたが、実際はその約半分の「1511人」であったことが判明。都は12日ごろ厚労省に修正報告し、厚労省が16日、正確な数値を発表した(詳しくは、既報参照)。

 だが、NHKは12日時点で東京都だけが依然、医療提供体制がひっ迫しているかのように報じていた(現在も未訂正)。政府の専門家会議も、宣言延長決定直前の5月4日の見解で、依然として「入院患者を引き受ける医療機関への負荷は現状でもぎりぎりの状況にある」との認識を示していた。

 


「国から報告を求められていなかったため」

「退院者の把握などに時間がかかった。何も発表しないよりいいだろうということで(不正確なデータを)発表していた」

 

東京都の職員の方のこの言葉にちょっと衝撃を受けました。これによって正しい報道が行われなかったわけですけど。公務員の皆さん大変な状況だったことと思います。私からは何も言えません。ただ、NHKや新聞なんかには我々はお金を払って情報を提供してもらっているので、間違ったデータで一時的に報道してしまうのは仕方がないにせよ、間違いがわかったら直ちに訂正してもらいたいです。テレビのニュースでは些細なミスに関してはすぐに訂正が入りますが、大きな間違いを報道した後の処理と言いますか、責任が足りないように思います。

 

これからの政府の政策に期待しています

 

あと、アベノマスクに関しましては、いろんな批判がありました。ありがたく頂戴しましたが、でも私は使用していません。使い捨てのマスクが豊富にありますし、やはり小さすぎて使用するのに厳しいですね。子供の給食当番のマスクに使わせていただきたいと思います。

 

安倍さん、ありがとうございます。

 

でもこれって、よく言われるんですけど、安倍さんTwitterやっていますよね。マスクがいるかいらないかを国民にTwitterとかで聞いてみたら良かったのではないでしょうか?

 

いろんな良い意見はたくさんあるのに、なぜかなかなか採択されませんね。もっとナイスアイデアをみんなでシェアしていけば、世論も変わって政策にも影響が出るかもしれません。

 

新型コロナウイルスの対応をめぐって、高齢者と疾患者とそれ以外の人を分けて、高齢者と疾患者のみを隔離状態に置いた方がいいという主張が多くなされています。経済活動を止めると大きな経済的損失になりますから、そんなことになるくらいなら、ホテルや宿泊施設を政府が借りて、感染が流行する前にそう言った方々には申し訳ないですけど命を守るために、日本の経済を守るためにそこへ入ってもらい隔離生活を送っていただく。これで経済損失は防げるのではないでしょうか?

 

批判や非難をすることは簡単ですが、過ぎてしまったことや、現状は承認するしかないと思うんです。過ぎてしまったことをあれこれ言っても仕方ありません。これからどうするのかが大事です。

 

今回はこんな感じで、結局雑談になってしまいました。

 

結果論をプラスに変化させる方法


最後に、簡単に結果論をプラスに変化させる方法、考え方を紹介します。

 

神社に厄払いを受けに来る人の中に、「最近ろくなことがないから、なんでだろうと思っていたら、自分が厄年だったことに気づきました。きっと厄払いを受けていないから悪いことが起こるんだと思って、厄払いを受けにきました。」と言う方がいらっしゃいます。まあこれも結果論ですが、結果を受けて現状を打破して、運を開きたいと思っての行動は確かに気持ちを前向きにします。

 

逆の場合もあります。「神社で車をお祓いしてもらったのに、車をぶつけました」と言われたことがあります。これも結果論ですね。

 

こう言う場合は「ぶつけただけで済んで良かったですね。怪我がなくて良かった。神様のおかげですね。」とこのようにお話しするようにしています。

 

また、私、最近警察に捕まったんですよ。

車の運転中、一時停止違反をしてしまいました。初めて通る出先の道での出来事でした。ちょっと凹みました。「ああなんであの時一時停止しなかったんだ」罰金を数千円払いまして、結構後悔していました。一時停止していれば罰金を払わずに済んだのに。これも結果論ですね。

 

それでその時に警察の人に、職業は?と尋ねられまして「神主です」と答えると「か、介護士?」と聞き返されました。こっちは神主の格好してるんですよ。白衣袴姿で。

 

心の中で「こいつバカか?」と腹が立ったんですけど、その後運転しながら考えていて気づきました。

 

「一時停止違反するってことは、運転が雑になっていたってことっだから、いつか重大な事故に繋がっていたかもしれない。たかが数千円の罰金と、点数一点引かれただけでそれを防げたと思ったら、捕まってラッキーだったかもしれない。」と思えたんです。これで不幸を幸運に変えることが出来ました。考え方一つで同じ目にあった後に、考えを真逆にひっくり返すことができるんですね。

 

と、以上、こんな感じで結果論を脱却するテクニックといいますか考え方をお伝えしました。いい例えかどうかわかりませんがお許しください☺️

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考&引用URL

・緊急事態宣言「全く不要だった可能性」の指摘も

https://president.jp/articles/-/36032

 

・STUDY: COVID-19 Infections Subside In 70 Days Irrespective Of Lockdown

https://greatgameindia.com/covid-19-infections-subside-in-70-days-irrespective-of-lockdown/

 

・【新型コロナ】東京都の重症者病床使用率、大阪を下回る 正確なデータを公表せず

https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20200519-00179128/