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2020年AC アフターコロナ時代を生き抜くために、日本文化に蓄積された精神的財産を自身に蓄えましょう。 神社の神主がお伝えします。

2020年に最注目‼︎日本を代表する予言書⁉︎日月神事とは何か?

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みなさまこんにちは。

 

今回は、2020年に最注目‼︎激アツ急上昇‼︎日本を代表する予言の書、日月神示について語っていきたいと思います。

 

さて、もう言うまでもなく、大変な状況になっている2020年です。こんな年になるとは、私も含め、一般人には予測できていませんでした。

 

以前の記事で予言や予測は当たるのかについてお話ししましたが、世の中の一部の人は、何か今年は大変なことが起こることが分かっていたようです。

 

今回はズバリ予言‼︎予言についてのお話です。

 

世の中に予言は数多くあります。科学的な根拠がないにも関わらず、時に社会的ムーブメントを引き起こすこともありました。今回紹介する日月神示も、一部の人の間では昔から注目されてきた予言の書です。

 

令和2年6月21日は、372年ぶりの夏至の日食!今日を機に世界がいよいよ変化に加速します。正に今日は日月神示を下された、天の日月の神様がお出ましになる日ではないかと思います。

 

現在の世界の置かれている状況を、この神示の予言する内容と照らし合わせると、怖いほど当たっていると一部で注目、話題急上昇となっています。

 

今回は日月神示の内容そのものをお話しする前に、神社の神主としてこれをどう考え、どう捉えているのかについてお話します。なので全編と後編に分け、内容については次回の後編でお話しします。

 

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目次

 

 

日月神示関連本はトンデモ、オカルト本?エンタメ系?


この予言書と言いますか、神示と言われる通り、神様が示された言葉を文字に起こしたものなのですが、今まで神社の神主でこれにまともに向き合って、議論した人がいるのか分かりません。

 

はっきり言ってこの日月神示について書かれた本はジャンルとしてはオカルト、トンデモ本といったエンタメ系に分類されると思います、あくまでも世間一般的な分け方として。


これは日本がアメリカなんかと戦争をしていた70年以上も前の時代から始まった神様の予言なのですが、中矢伸一さんという神道の研究家が1991年に世間一般向けにこれを紹介する本を出版され知られることとなりました。この頃はノストラダムスの予言なんかが流行っていましたから、好機に恵まれて、日本にも面白い予言書があったのだなと人々に受け入れられたのだと思います。

 

私が日月神示を知ったのは今から16年ほど前、そのような本を読んで知りました。その頃は日月神示が世に知られるようになった、1991年の頃と比べ、世の中がどうしようもなく不景気に陥り、地震や多くの災害が頻発し、イラク戦争が起こったりと世の中が不安定になっていました。

 

平和で豊かな時代に人類の存続が脅かされるような危機が訪れるみたいな予言を聞いても、あまり真剣に考えることもなかったと思います。ちょっと怖いなとかエンターテイメントとして楽しめた部分が大きかったと思います。ちなみに私はノストラダムスの予言を小学生の時に聞いた時は怖くて絶望を覚えた記憶があります。

 

いつ終わるとも知れない不景気、戦争が絶えなく不安定な世界情勢、頻発する自然災害。BSE鳥インフルエンザといった恐ろしい病気が出てきた2000年代に日月神示が再び注目され、関連本がたくさん出版されました。

 

その代表的なものが「魂の叡智 日月神示 完全ガイド&ナビゲーション」という中矢伸一さんが書かれた本で2005年に出版されました。

 

次に、この日月神示についてザックリ説明していきます。

 

日月神示はいつ、どのように世に下ったのか?


日月神示は、画家であり神道研究家の岡本天明という方がおられました。その岡本典明さんが、1944年から1961年までの17年間にわたり自動書記で書き記した予言書です。

 

自動書記とは自分の意思に関係なく、神霊に憑依されて文字を書き記す方法でして、1944年6月10日突然岡本天明さんの右腕に激痛が走り意に反して何かを書き始めました。

 

ただ文章には漢数字や仮名文字記号などが多く抽象的だったため本人も自分で何を書いているのかわからなかったと言います。

その後、仲間の霊能者などの協力を得て読み進めたところ国常立尊(くにのとこたちのみこと)を筆頭とする高級神霊の啓示だと判明したそうです。国常立尊は「日本書紀」における天地開闢の際に出現した原初の神様であり、宇宙の根源神と考えられてきました。

 

その神示の内容は、他の様々な宗教でも予言されているように、まもなく世界に大規模な変動が起こり、その後に地上天国とも呼べるような、理想社会が実現すると示されています。

 

自動書記により日月神示が下ろされた1944年は日本は戦争中で、岡本天明さんは東京で戦争に出征した神主さんの代わりに、神社の社務を代行する代理神主を務めていて、神示が初めて始まったのは天明さんがお出がけして、お参りで訪れた千葉県のある神社の境内においてでした。

 

こう聞くと、神社と関係あるんじゃないかと思われるかもしれませんが、天明さんは元々大本(おおもと)という神道新宗教の信者で、神様を人に憑依させる降霊術をその教団で習得し、大本を離れた後も独自に行なっていたようです。


結構オカルトティズムな内容だったみたいです。今こんなことを神社でこんなことやってたらヤバイんじゃないかと思います。

 

日本は古代から中世において、神様のご意思を受けて物事が決定されてきた⁉︎


しかし本来、神道では、神様の御意思、神意、神様のお考えですね、これをを伺うために様々な神事を行っていました。

 

例えば、亀の甲羅を桜の枝を火であぶったものを押し付けてヒビを入れて、そのヒビの入りかた吉凶を占う亀卜(きぼく)というものがあります。最近でも大嘗祭という天皇陛下が奉仕される重要なお祭りにお供えするお米を作る地域をこの占いをやって決定しました。


地方の神社では、今でもお粥に生えたカビを見て農作物の出来不出来、災害を予測しようという神示を行っています。

 

でも流石に今は皆さんも想像し難いことだと思いますが、神社で神様を人に下ろして言葉を話したり、字を書いたりしたら怖いと思いませんか?

 

死者の霊を呼び寄せてメッセージを伝える青森県の恐山のイタコや、沖縄のシャーマン のような存在として知られるノロがこれに近いことをやっています。知っている方も多いと思います。欧米の精神世界ではチャネリングというのがあり宇宙人と交信したりします。

 

新宗教幸福の科学大川隆法氏は歴史上の人物や、現在生きている世界の要人達の霊を自身に憑依させていろんな裏話を話す霊言というむものがあります。

 

近年、大川さんの長男の宏洋さんが幸福の科学を脱会されて、父である大川総裁の霊言について「イタコ芸」だと嘘であることをYouTube動画うえで暴露しています。

 

こういった現象を胡散臭く思う人が大半だと思います。

 

しかし、これもまた遡って見ますと、神社神道では度々神様は人に降りて話をされたり、人の夢枕に立たれてお告げをされたりなど、度々そのご意志を示されてきました。

 

例えば託宣によって、奈良時代東大寺建立といった国家的な大プロジェクトを後押しされたり、天皇の位を狙っていた道鏡という僧侶を失脚させるなど、古代において神様は託宣というお告げによって、政治的な影響も大きく与えられました。

 

八幡宇佐宮御託宣集といって八幡の神様は分厚い本ができるぐらい、たくさんのお告げを出されました。政治的な背景は大いにあるにせよ、神様のお告げは正当な裏付けとなり、古代は神様のお告げが国を動かす強力な力となっていました。

 

時代を神話に遡って、日本神話になります。古事記では仲哀天皇が琴を引き、大臣である武内宿禰審神者という神様にお伺いを立てる仲介役となって神功皇后に神様を憑依させ、政治についての神意を伺うといった記述が見られます。このように、昔は神様に直接お尋ねして政治を行っていました。神事と政治が同じの状態を、祭政一致(さいせいいっち)と言います。

 

この観点で見れば、神様の示されたことを元に、世の中の動向、未来を予測して実際に行動するということは昔でいう祭政一致という考えに一致します。

 

今ある多くの神社が神様の託宣によって建立されたという由緒を持っています。伊勢神宮なんかもそうです。

 

今でも神懸かりで神様が託宣をされている⁉︎

 

昔、ある神社の神楽を調査した調査論文のを読んだことがあります。その中である神社の祭礼の準備をしている段階で、ある人が神がかりしたと言う昭和の頃の記録を読んだことがあります。あくまでも神社のお神楽の調査なので、こういった心霊現象を対象とした調査ではなく、こんなことも起こりましたという、ついでの報告のようなものでしたが、現代でもこのようなことが神社で起こることもあるのだなと思いました。

 

今では実際に人に神様を憑依させ、神様のご意志を聞いてみようという、考えを持っているところでは、先にも言いましたような大本ですとか、教派神道といって明治期に特別に活動を許された神道系の教団にそれは引き継がれておりまして、今でもそのようなことが行われています。現在の神社では、こういったことは行いません。

 

こういった神憑りや神秘体験によって天理教黒住教金光教といった神道系の宗教が、江戸末期にたくさん生まれます。天保の大飢饉、黒船の来航、コレラの流行、大地震といった困難や社会変革が訪れ、社会が非常に不安定な時代に、悩める人々のの支持を集めていきました。


こういう状態では神社や仏閣の神仏に頼るよりも、パンチの効いた新しい、時代にあった形の救済を提供してくれる、新しい価値観を持った宗教が支持されるのだと思います。現状を打破する新しい視点やビジョンが必要とされるからです。

 

日月神示のような神憑りで、神様のご意志を示すといったことは、現代の一般の人たちからすると、その人が単に潜在意識から無意識にメッセージが湧き起こっているのではないかと考えたり、いわゆる統合失調症のような幻覚や妄想のような症状による行為ではないかと考えるのが妥当でしょう。

 

実際問題、神様の声を聞きましたと言う人の話は大概何を言ってるのかさっぱりわからないことが多いのです。  


しかしこの日月神示に関しては、単にそういった物として片付けることができない内容を持っています。

 

今までにこの世の中に起こってきたこと、そして現在の世界の置かれている状況を、この神示の予言する内容と照らし合わせると、怖いほど当たっているからです。そしてこれから世界に何が起こると予言されているのか。

 

次回はその日月神示の内容について解説していきたいと思います。

 


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。