コロナで不安を抱えている人へ 何が幸福で何が不幸なのか❓正解のない問題に取り組むこれからの時代
予想だにしなかった世界の終わりとはじまり
皆さまこんにちは。
日本では、今年の2月から新型コロナウイルスによる感染拡大が始まり、多くの人が、大きな混乱と不安の日々を過ごして来られたと思います。
最近になりまして、5月末より、ようやく感染拡大が収束に向かいつつあります。
まさかこの令和2年、2020年が始まった時にこんなことが起こるとは誰も予想していなかったのではないでしょうか?もちろん私も思ってもみませんでした。
私の仕事は先ほどいいました通り神社で神主をしています。
神主仕事はどういったことをするかと、ひとことでいえば、それは人々の幸せを祈ることにです。
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私自身、日々、多くの神事を通してお祈りしていましたけれども、残念ながら今回はこのような災厄が全人類に降りかかる年となりました。
誰も予想しえない、防ぎようのない事態に我々は直面しました。
私は今年の2月頃から、不安になりまして、いろんな報道を見て、この先世界が大変なことになるかもしれないと思いまして、毎日、情報誌収集を行って来ました。
たくさんの情報を調べますと、受け入れ難い、信じたくないような情報もたくさん出て来ます。
コロナの感染は収束に向かってはいますが、当然ながらこれで終わりだとは多くの人は考えていないと思います。
100年前のスペイン風邪のパンデミックの際には第1波、第2波、3波と、3回に渡って感染が爆破的に広まったと言います。不安や恐怖を煽るわけではありませんけども、世の中では世界的な大恐慌が起こるとか、第三次世界大戦と呼べるような世界的な戦争が起こるのではないかと囁かれています。
私自身も当初は不安な気持を抱えていましたが、沢山の情報を元に整理して考えた結果、今はそれほど未来を悲観する必要はないと思っています。今は全く不安を感じていません。
ピンチはチャンスに変えられる
ピンチはチャンス、災い転じて福となすという言葉がありますが、ある人にとってはチャンス到来といった状況です。歴史を振り返れば、大恐慌といった社会の混乱した時期に資産を何百倍にも増やす人が必ず出て来ましたし、まあ、お金儲けだけではなく、今まで活躍の場のなかった人たちが活躍する社会がやってくる可能性が出て来たのではないかと思います。
むしろ、コロナが流行する前より未来が開けてきた気もします。
よく、「神主さん、コロナが早く収束するように神様にお願いして下さい」とお願いされることがありますが、実際に全国の神社では毎日神主がコロナの1日も早い収束を祈る神事、お祭りをお仕えしています。
私も、大変なことになった!早く収束して欲しいとの思いで日々祈っていましが、あるとき「この世の中に必要ないものは存在しないのではないか、コロナウイルスにも何か役割があるから存在しているんだ」と気づきました。
そこからは、もしかしたら、このコロナウイルスは我々の現在の生活のあり方を問い、変化を促すきっかけを作っているのかもしれないと考えるようになりました。
常に感染の危険に晒されて懸命に命を救うため、命がけで働かれている医療従事者の方々。生活必需品を扱うスーパー、コンビニ、ドラックストアなどの小売店で働く方々。またそれを支える物流産業の方々。公共交通機関で働く方々。介護職、清掃業の方々のおかげでこの2ヶ月かん、我々はなんとかこれまで生きてこれました、本当に感謝しています。ありがとうございます。
今まで亡くなった方は多くいますし、多くの方が今も苦しんでおられることは重々承知しております。ご家族、親しい方をなくされ、お葬式も、お別れも十分に出来ないままお骨になった。そういったご遺族の方の悲しみははかり知れないものがあります。
飲食業、観光業、交通産業、イベント関係のお仕事をされている方の厳しい状況。おおくの企業の倒産が相次ぎ、明日の生活も危ない状態にある方が大勢おられること心苦しく思います。
人の死は悲しいことですし、生活の基盤を失うことは苦しいことです。しかしそれイコールで「不幸」としてとらえてしまうのは考え方としてはあまり良くないのではないかと思います。なぜなら、人には必ず死がいつか訪れてしまいます。
また、時代の変化によってなくなった仕事や業種は山ほどありますし、ただでさえ現在この世の中に存在する会社が10年後存続している確率は6.3パーセントといわれています。総務省から出ているデータです。今から過去10年間に世界中にあった会社の数を数えて今まで残っていた会社が全体の6.3パーセントということです。ですから、世界的に見れば会社は潰れて当たり前で、存続し続けるのは奇跡ということです。これは、コロナ流行以前からいわれてきた事実です。
人が亡くなること、仕事を失うことは辛いことには変わりありませんが、これを不幸と考えては、我々は不幸から決して逃れる事ができなくなってしまいます。そもそも幸福とは何なのでしょうか。
新しい時代の兆し
まあ、このようなコロナ感染拡大による苦境がある反面、新しい時代の兆しが感じられることもありました。
感染の拡大によって当初、子連れ出勤やテレワークやによる仕事を多くの方が余儀なくされましたけれども、職場に子供を連れていけば職場全体で協力して子供の面倒を見る。在宅ワークなら仕事をしながら子供の面倒を見るといったことが行われたようです。私はそもそも子育てのあり方とはこのようなものだったのではないかと思います。これができればもしかしたら、待機児童問題は緩和されるきっかけになるかもしれません。
さらにテレワークにより仕事の能率がアップしたと聞きます。これで行けるならオフィスの賃貸料といった経費をカットできますし、交通費もカット。都会に暮らして満員電車で通勤する必要さえなくなり、多くのエネルギーを節約で来ます。地球環境にも良い。二酸化炭素排出もカットできます。都会で生活する必要さえなくなる。実際最近は世界の大気汚染が改善されているニュースを耳にします。
多くの自粛で、仕事が出来ない人も多かったと思いますけど、ゆっくり人生について考える時間があったことで本当は自分は何がやりたいのかが、分かった人も多くいるみたいです。私もその1人です。
働かなくても日々が過ぎ去っていき、生活していけている。会社に行かなくてもなぜか仕事が回っている。自分の仕事は何だったのかと考える人も多いようです。世の中はわざと忙しいようにしていることも多々あります。
仕事がないと暮らしていけないという意識があるからだと思います。当然不必要な仕事があるということなので、我々は本来仕事に使う時間がもっと少なくても良いのかもしれません。
いい悪いの判断は今できることではないですし、世の中はっきりそんなこと決められると思いません。
正解のない問題に取り組んでいくのがこれからの時代じゃないかと思います。今回の日本のコロナ対策にしてもそうですよね。クルーズ船の問題ですとか、初期の対応のマズさが非難されましたが、結果的には日本はコロナウイルスの感染を押さえ込むことに成功したと今では言われていますが(海外から見ればの話)どんな対策をして、何が良い結果に働いたのかははっきりしません。わからないことが多すぎます。
時代が一気に10年進み 人生が劇的に変わった‼︎
ここ3ヶ月の世界の変化でグンと一気に時代が10年ぐらい前に進んだように思います。
アフターコロナという言葉がるように、ビフォーコロナ、すなわちコロナ以前の世界へと戻ることができない。今までとは全く違った世界をこれから我々は突入してしまったのではないかと思います。
私にとりましては、今回の件で、自分自身の本当の使命や目的を思い出し、行動に出るきっかけとなりました。
最近まで、そこそこ仕事をして家族を大事にし、趣味にも打ち込んで人生楽しんで過ごしていくつもりでした。
一方で心の中でいつかは、世の中がひっくりかえるような大変なことが起こるのではないかという気はしていたわけですけど、考えてみればただでさえ世界は解決の目処もたちようのない問題が山積みで、人類はこのままだと滅亡してしまうのではないかと、私の生まれた昭和の頃から言われてきたように思います。
我々の多くは感覚が麻痺、もしくは、分かっていながらもジタバタしても仕方がないし、世界の抱える問題に目をつむっていたのだと思います。
私が神主になった理由は一言では語れませんが、日本の人たちが、このさき自国の文化に誇りを持ち続け、良い国であり続けられたらと願っていました。
しかしながら、社会的に見れば私はまだ若くて、人に意見をいえるような立場ではないのではと、すこし思っていました。なので、そのうち歳をとってから夜回り先生のようなことをしてみたり、教悔士をしてみたいという夢を持っていました。
ですが世の中の状況は変わりました。このような社会情勢の非常時の中で、少しでも社会に貢献できればとこのようにメッセージを発信していくことにしました。
今から社会にどのような困難が待ち受けているのか予想もし難い状況ですが、歴史を振り返れば、困難の時期を乗り越えれば平和で豊な時代がやってくるのが常となっています。
ですので、このコロナショックの後の困難な時代の後には、理想的な時代が訪れるであろうと私は考えていますし、そのように考える人は実際たくさんいます。
これからに時代を生きて行くには、はますます心のあり方が重要になってきます。私がこれまで神主として、宗教に携わる者として培ってきた知識を、これからは世の中のために役立てていきたいと思います。
今、本当に苦しい方々多いと思いますが、どうか希望を持って、耐え忍んでいきましょう。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。